Monday, August 18, 2014

Anta no Ibasho



Title : Anta no Ibasho - a Place Where You Should Belong
Rating : K+.
Genre : General.
Pairing(s) : Mild Kirihara→Yanagi.
Warning(s) : Rough draft.
Disclaimer : I don't own Prince of Tennis.
A/N : Written in Japanese. Akaya POV.

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赤也視点。妙に腐向けかもしれません。ただのいい先輩後輩にも見えますよ。
言葉はめちゃくちゃですみません、もっともっと勉強します。

いつも後ろにいて忘れられて柳さん、突然消えたらどうでょうかなと思うのです。
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ーあんたの、居場所ー

俺はこのチームが好きだ。
いつも届かない場所にいる幸村部長。その届かない場所を一所懸命登っている真田副部長。あまりの強さに憧れて後ろに立つ俺たち。
そして、その一番後ろに黙って見守る柳先輩。
この人はいつも遠くに、一人で、なにかを見つけて俺たちを強くさせる。

たまには思った。この人寂しくないのか、と。三強なのにいつも一人で後ろにいる。本人に聞いたら、柳先輩は小さく笑って俺の頭を撫でる。そんなことはないと、優しい声で言っている。

でもやっぱり納得いかない。
むっと不服そうな顔であの人を見つめた。俺の考えを読んだのか、さっきの言葉を続いてるようにまた口を開けた。

「赤也、ここは俺の居場所だ。」
「居場所?
「ああ。居場所とは、一人であっても何があっても、この場所にいたら心が落ち着くんだ。」
「一人で歩いたくせに?
「一人で歩いても前にお前らがいるだろう。それで充分だ。」

前に、俺たちがいるから。
それを聞いてちょっと不思議に思える。まるで俺たちはこの人の支えのようなものになる。それは逆だろう。なんで前にいた人たちが支えになる。それはどうにも可笑しい。

でも本当は、嬉しかった。
この人はちゃんと俺たちと一緒にいる。
まだいろいろ納得いかないが、そうっすかと柳先輩に向かって笑う。

その時から俺は、後ろに向いてるの好きになった。あの人の存在を確認するために。振り向いたら、ああ、いた。何かを書き込んでる。俺はじっと見すぎたら柳先輩はこっち向いて少し微笑んでくれる。こうなったらすっごく、力になったというか、嬉しいというか、言葉に表せないくらい心が和んだ。今日はもっと強くなった気もする。

あんたの居場所に、俺はいる。
俺の居場所もきっと、あんたがー
いる、

はずだった。

今は後ろに向いたら、あんたはいない。 みんながいるのに。決まったところにいるのに、あんただけはいない。

...

遠くに見ても見当たらなかった。
何処だ。
どこだ。

だから探してた。走って探してた。右も左も前も後ろも。見つからなかった。 心が騒いでる。

あんたがいなかったらそれでもここは、 俺の居場所、なのか。

俺は走って走って、汗が激しく落ちても無視して足を動かす。 あんたに会えたら俺はどうなってもいい。

あんたは俺のー、だから。

少し離れたところに、やっと見つけた。 あの人はすっごく遠くにある前にいた。知らない人の側にいた。知らない表情を見せた。 楽しそうに笑った。 それを見て自分はまた、心が騒いでる。
ズキ
ズキ

あー、眩しい。
あんたの知らない表情が。

みんなはいつも、あの人は俺に甘すぎと言ってる。確かに柳先輩は優しい声で俺の名前を呼んでる。優しく頭を撫でる。何があったらすぐ助けにくる。俺にとってずっと、頼りになる人だった。

でもその俺に甘い人は、こんな表情に俺に向かう一度もない。

息が苦しくなった。
だから、その場から離れた。 一、二歩。 足が重い。

柳先輩の姿はもう見えなくなった。 もう一度振り向いてみたら、やっぱりあの人はいない。あの人はもう、俺の届かない場所にいる。もう俺のことなどー

俺は、
居場所を失ったのか。

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